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ポニョの顔がインスマス面だとか人魚姫の子供向けリメイクの皮をかぶった大人向けだとか耳にしたんで観てきた。

本当は映画館まで観にいくつもりはなかったんだけど。

以下ネタばれが含まれるかもしれません。

なんつーかこれ、すごい。

宮崎駿映画のなかで完璧すぎる。

そもそも自分の中での宮崎駿映画の認識は「男の子と女の子」「ばばあ」「でかい樹もしくは森が出てくる」程度のものだったのだが。

一言で言うと「母は強し」というのが自分の感想。


だが、おはなしが完璧すぎてどのようにも捉えられる。

男の子と女の子の純愛ストーリーでもあるし、正統派「行きて帰りし物語」でもある。厳密には違っててもっとひどい話だと思うんだけど。

父親や母親の子離れの話としてもアリだし、人生の縮図を描いている部分もあるし。なんというか昔話とか神話とかみたくそういうすべてを含んだ「おはなし」になっているように思える。


人間になったポニョが海の上を走るシーンは強烈だったなぁ。アレを目撃した船員、船長だけだったか?のシーンで思わずSANチェーック!って心の中で言っちまったもん。あとポニョが最初にしゃべるシーンも。

おれは人間形態のポニョがえらく怖い存在に見える。蛙と魚の間みたいないわゆるインスマス面の時のほうがまだかわいげがある。なぜか。人間に似たなにか別のものだと分かりやすいから。人間の皮をかぶった異質なものと違ってまだ見てやばいと思えるし逃げられる。

でも人間に化けたポニョは人間の姿をしていながら強力な魔法をつかう。しかも本人の自覚無しで。人間もたとえばリサも無意識か魔法を使ってポニョに対抗しようとしてる節があるけど敵わない。

んで後から気づいたけどクトゥルフオンラインスレβ7のキャッチコピーにある「世界を侵す恋」ってのはまんまだな。沙耶の唄のようにストレートな描き方じゃないから余計ポニョの人間形態に恐怖を感じたんだろうか。

それを踏まえてストーリーを追いなおすとリサと涼子先生が同じ立ち位置にいるようだ。主人公の身内かどうか、それまでに遭遇経験があるかないかで最後に説得されてるのか最終手段をとってしまうのか、の違いがあるんだろう。あとその後の人生?に希望が持てるかどうかってのも。ポニョの場合、みんなであっち側に行っちゃってもみんないるし。ところが沙耶の唄の場合は変容していく過程がばっちり分かっちゃう(一気にシフトしない)怖さがあるから許容できないんだろう。

なんにせよポニョは面白かった。が、このタイミングで観ちゃったのはまずかったかな。無意識にシナリオに影響が出そうだ。

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無題
>それを踏まえてストーリーを追いなおすとリサと涼子先生が同じ立ち位置にいるようだ。
>主人公の身内かどうか、それまでに遭遇経験があるかないかで最後に説得されてるのか最終手段をとってしまうのか、の違いがあるんだろう。
>あとその後の人生?に希望が持てるかどうかってのも。

そう言われてみると……
最期のシーン(最後って打とうとしたら第一変換候補がこうなったけどもうこれでいいやw)は

ポニョ:リサが何かを諦めたような表情でグランマンマーレと談笑
沙耶:涼子先生が色々ふっきれた様子で奥涯教授の手記を読了

うむ、完全に一致w
後者は直接会話してる訳じゃないけど、言霊の篭りまくった日記読んでるからほとんど変わらないし
サンコーレ 2010/10/19(Tue)08:19:03 Edit
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自己紹介:
ハワード・Pはアーカムの住人である。
すばらしい名前を与えられ新しい人生を歩み始めた。CoCPだったころの自分はもういない……
夢は雪歩、千早、真、律子たちとTRPGの卓を囲むことである。
実現への道を一歩進み始めた……のかもしれない。
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